2016年01月23日

【アマデウスシナリオ】伊勢ビルヂング神乃賑

「神話創世RPG アマデウス」から、自作シナリオ「伊勢ビルヂング神乃賑(イセビルヂング カミノニギワイ)」です。


★シナリオスペック
PL数:4人
リミット:不明(2〜3になるとは思われますが、しようと思えば何サイクルでも可能です)
プレイ時間:慣れている場合2〜4時間、そうでない場合は3〜5時間を想定しています。
推奨Lv:1〜2
備考:PC1の親神がクトゥルフ神群だった場合、難易度が上昇する可能性があります。
※本シナリオはまだテストプレイを行っていません。調整が不十分な可能性があります。
 なんらかの問題があったとしても当方は責任を負いません。ご了承ください。

★キャラクターメイクのレギュレーション
特にありません。
調査対象が多いので、頭脳の高い人がいないと苦戦する可能性があります。






◆導入
都内某所にある小さな雑居ビル、伊勢ビルヂング。
居酒屋やカラオケなどを持つ、ごくごくありふれたこのビルを、怪物が占拠した。
どうやら中は百鬼夜行のどんちゃん騒ぎになっているようだ。
悲鳴と嗚咽の響く賑やかなビル。
しかし、この賑やかさは本来のものではない。
ならば神の力でもって賑やかしに参ろう。

アマデウスシナリオ「伊勢ビルヂング神乃賑」

今、軽やかに出囃子が鳴る。



◆背景
伊勢ビルヂング(略して伊勢ビル)の裏手には小さな稲荷神社の祠があるのですが、
伊勢ビルから出た客達がその祠の前で騒いだり、タバコを吸ったり、ゴミを捨てたりと好きに振舞っていました。
それに怒った狐の像に、落語に登場する妖狐「七度狐(しちどぎつね)」が乗り移り、絶界を生み出します。
更に、ビルのあちこちに御札を貼って自身の力を強化するという徹底した敵討ちスタンスで神の子たちを待ち受けます。

七度狐は一度恨んだ相手を七回化かすという、非常に強い執念と妖力を持った狐です。
詳しくは落語「七度狐」を御覧ください。Wikipediaにも詳しい記事があります。
また、「七度狐」の演目は、喜六と清八という男が伊勢参りを行う
「伊勢参宮神乃賑」という一連の落語シリーズの一つであり、
このシリーズのタイトルがシナリオタイトルに引っ掛けてあります。



◆導入フェイズ
PCたちが万神殿に呼び出されます。
万神殿では案内役の神の子がPCたちに今回の絶界の説明をします。
(この案内役は誰でも良いです。
 「神は神でも」のクリア後なら及川駆などを出しても構いませんし、
 誰か自分の卓の名物となる案内役を置いておくともっと楽しいと思います。)

案内役は以下の説明をします。
・都内某所の雑居ビルに絶界が発生した。
・現場にいる神の子から支援要請を受け、PCたちを集めた。
・発生からさほど時間は経っていない。

案内役は空中に、現地にいる神の子の映像を浮かび上がらせます。(これも自由に演出してください)
そこには、濁流に飲まれながら、必死で岩にしがみつく女性の姿があります。
とてもビルの中の光景とは思えません。どう考えても神話災害です。

PC達が伊勢ビルに向かったら予言を配ります。
冒険の準備を終えた後、マスターシーン「伊勢ビルヂング到着」を行います。



◆予言
※予言にはいくつか、「○○(場所)を舞台としたシーンで【○○】(能力値)による判定を行える」と書かれたものがあります。
 この判定は、【真実】を覗いた調査シーン中にも行うことができます。
 ただし、判定が行えるのは1シーンにつき1回です。
 【真実】を覗いた調査シーン中に成功できなくても、その場所を舞台にしたシーンで交流・瞑想・休憩などを行えば
 ついでに一緒に判定が行えます。

PC@
【暗示】
あなたの頭の中に、映像が映しだされる。
深い霧の向こうに、獣のようなシルエットが見える。
あれが今回の神話災害の元凶だろうか……?
あなたの【任務】は、この事件の元凶を打ち倒すことである。

【真実】
PC2の言葉を受けて、あなたはこの神話災害の元凶を幻視した。
この神話災害の元凶は「七度狐」。
一度恨んだ相手を七度化かすと言われる、強い執念と妖力を持った妖狐だ。
あなたはその性質を体で感じ取った。

この【真実】が公開された時、未公開になっている好きな脅威を1枚公開できる。
また、すべてのPCは「魔術」「呪詛」のタグのついた脅威に対する攻撃力が+1D6される。

トリガー:PC2の【真実】が公開され、かつあなたの属性が3段階まで覚醒する。


PCA
【暗示】
あなたはこのビルにある、絶界とは別の力場が気にかかっている。
伊勢ビルに張られた、結界のようなもの……この正体はなんだろう。
あなたの【任務】は、この力の正体を見破り、力を弱めることである。

【真実】
伊勢ビルのあちこちには御札が貼られている。
あなたは目を閉じて御札の位置を霊視した。
1階に1枚、2階に1枚、3階に1枚、4階に1枚、屋上に続く階段に1枚、屋上に1枚。
もう1枚どこかにありそうな気がするのだが、位置が把握できない。合計で7枚だ。

更に、この御札は怪物自身の妖力の源ともなっているらしい。

この【真実】が公開されると、怪物本体の持つ効果が公開される。

トリガー:御札を3枚回収する。


PCB
【暗示】
伊勢ビルに入った時、あなたの頭に何かが引っかかった。
何故かはわからないが、怪物の本体から遠ざかっているような気がしたのだ。
怪物はどこにいるのだろう。あなたの【任務】は、怪物を探し出すことである。

【真実】
あなたは過去を幻視する。
ここは伊勢ビルの裏だろうか。小さな稲荷神社の祠がある。
伊勢ビルの居酒屋やカラオケから出た客が、祠の前でタバコを吸ったり、ギャーギャーと騒いでいる。
そして、投げ捨てられたビールの空き缶が、飾ってあった狐の像にコツンと当たった。

一度や二度ではないのだろう。
堪忍袋の緒を切らした稲荷の像は、突如魂が宿ったようにコンと一声鳴くと、周囲に絶界を張り巡らせた。

この【真実】が公開されるまでの間、1サイクルごとにインガが2つずつ黒の領域に配置されていく。
この【真実】が公開されると、この黒インガの配置は止まり、決戦フェイズに突入する。

トリガー:屋上に到達する。


PCC
【暗示】
あなたは夢を見る。あなたの親神と交流する夢だ。
なんだか夢のなかでいいことがあった気がするが……なんだったか。
あなたの【任務】は、夢の内容を思い出して、親神の気持ちに応えることである。

【真実】
あなたは夢の中で、親神からあるアーティファクトを受け取った。
このアーティファクトに然るべきタイミングで念を送り込めば、
絶望の闇を少しだけ払うことができるようだ。

この【真実】は、誰かが黒の領域にインガを配置した直後に公開できる。
この【真実】が公開された時、黒の領域の覚醒段階を1段階下げることができる。
下がった後は、その覚醒段階における最大限のインガが配置される。
(第1段階ならばインガは3つに調整され、第2段階ならばインガは6つに調整される。)
この効果はセッション中一度だけ発動する。

トリガー:誰かが黒の領域にインガを配置した直後であれば、いつでも使用できる。


伊勢ビル2階(デフォルトで配置)
【暗示】
伊勢ビルの2階だ。ここには漫画喫茶が入っていたはずなのだが……。
フロアは江戸情緒溢れる町並みに変化してしまっているようだ。
現場に行けばもう少し詳しいことがわかるかもしれない。

【真実】
あなたはネズミを捕まえ、尻尾を掴んでゆらゆらと揺らしてみた。
目を回したネズミが真の姿を現す。
どうやらこのネズミの正体は、パソコンに繋がれているマウスだったようだ。
御札を剥がせば怪異も弱体化するだろう。

この【真実】を公開前に誰かが見ると、
以降の2階を舞台としたシーンで、シーンプレイヤーはネズミを捕まえるために【技術】による判定を行える。
(このことは公開前に他のPCに伝えてよい。)
成功すると、ネズミを捕まえ、神貨を1D6枚回収することができる。
一度トリガーを満たすと、この判定は行えない。
また、この【真実】が公開された時、御札を1枚得られる。

トリガー:ネズミを捕まえる。

【解説】(キャラクターが2階を舞台に選んだら、演出や説明を行ってください。)
本来漫画喫茶であったはずのフロアは、江戸情緒のある町並みになっており、
一般人は江戸っ子口調で必死に何かを追い回しています。
話を聞くと、「貴重品を盗むネズミ」が出たらしく、
財布や腕時計など大事なものを盗まれた人たちが奔走していることがわかります。


伊勢ビル3階(デフォルトで配置)
【暗示】
伊勢ビルの3階だ。ここにはカラオケが入っていたはずなのだが……。
賽の河原を思わせる、暗雲立ち込める不吉な川原に変化しているようだ。
現場に行けばもう少し詳しいことがわかるかもしれない。

【真実】
鬼を倒すと、その正体が明らかになった。鬼だと思っていたものはカラオケの機械だ。
その裏には御札が1枚発見できた。

この【真実】を公開前に誰かが見ると、
以降の3階を舞台としたシーンで、シーンプレイヤーは鬼を倒すために【武勇】による判定を行える。
(このことは公開前に他のPCに伝えてよい。)
この判定に成功すると、鬼たちを蹴散らし、客を助けることができる。
一度トリガーを満たすと、この判定は行えない。
この【真実】が公開された時、御札を1枚得られる。

トリガー:鬼を倒す。

【解説】(キャラクターが3階を舞台に選んだら、演出や説明を行ってください。)
フロアに入ると川原です。
鬼たちが胡座をかいて酒を飲み、客達を「歌って楽しませよ」と脅しています。
客は一人ずつマイクを持ち、震える声で歌を歌っています。


伊勢ビル4階(デフォルトで配置)
【暗示】
伊勢ビルの4階だ。ここには居酒屋が入っていたはずなのだが……。
大雨で氾濫した暴れ川のごとく濁流が人々を飲み込んでいるようだ。
現場に行けばもう少し詳しいことがわかるかもしれない。

【真実】
あなたが御札を剥がすと、いくらか川の勢いも収まった。
今なら溺れている人たちも助けられるだろう。
そんな中、神のオーラを感じる人物を一人発見した。彼女が万神殿で見た神の子だろうか。

この【真実】が公開された時、御札を1枚得られる。
また、予言カードに【村雨やなぎ】【屋上】が追加される。

トリガー:いつでも公開できる。

【解説】(キャラクターが4階を舞台に選んだら、演出や説明を行ってください。)
居酒屋には豪雷が鳴り響き、大雨が振っています。
更に大河のごとく濁流が迸っており、客達はその流れに飲まれ溺れてしまっています。
ちなみにこの濁流は酒です。


屋上(【伊勢ビル4階】の【真実】公開後に追加)
【暗示】
伊勢ビルの屋上だ。
屋上には大入道が胡座をかいて座っており、一人で詰将棋を指している。
どうやら相手を待っているようだが……?
次のシーンの舞台を屋上にする際、その直前にマスターシーン「九十九階段」が挿入される。

【真実】
将棋に勝つと、大入道は闊達に笑い、扇を開いて「天晴!」と叫ぶや否や姿を消した。
妖怪の座していた座布団の裏に、御札を一枚発見した。

この【真実】を公開前に誰かが見ると、
以降の屋上を舞台としたシーンで、シーンプレイヤーは大入道と将棋をするために【頭脳】による判定を行える。
(このことは公開前に他のPCに伝えてよい。)
成功すると、大入道に将棋で勝ち、御札を1枚得ることができる。
ただし、失敗すると大入道の怒りを買い、黒の領域にインガを1つ配置する。
一度トリガーを満たすと、この判定は行えない。

トリガー:大入道に将棋で勝つ。


村雨やなぎ(【伊勢ビル4階】の【真実】公開後に追加)
【暗示】
4階の川で溺れていた神の子。
スーツに身を包んだOL風の出で立ちで、会社に勤めながら神の子をしていたようだ。
「ゲホッ、コホッ……ありがとう。神の子だってのに絶界に飲まれるなんて情けないわね。ありがとう」
彼女は神の子達に協力してくれるようだ。
美咲が登場しているシーンの調査判定および交流判定には+1の修正が入る。
戦闘時には誰か一人と一緒に行動し、そのPCの防御判定に+1の修正を入れる。

【真実】
「思い出したわ。私、あなた達の集めてる御札を1階で見てる。
 1階の壁に、ステッカーや落書きに紛れて貼ってあったのよ。回収しに行きましょう」

この【真実】が公開された時、御札を1枚得る。
また、彼女に対して【想い】を獲得すると、自分の属性にインガを2つ配置できる。
(既に【想い】を持っているPCがいた場合は、この【真実】が公開されたタイミングで効果が発動する。)

トリガー:いつでも公開できる。



◆マスターシーン「伊勢ビルヂング到着」
神の子たちが伊勢ビルの前に到着します。

伊勢ビルは外から見れば一見普通のビルです。
それは神の子の目をもってしてもそのように見えます。
が、少し意識を集中させると、ビルの内部が「見た目よりずっと広い」ことがわかります。
恐らく絶界の力で距離をイジっているのでしょう。

1階は現在は店舗には使われていないようでシャッターが閉まっており、
そこにスプレーの落書きやらステッカーやらがめちゃくちゃに貼られています。

異常が起きているのは2階から上。階段を登れば各階まで移動できそうです。
GMは、「伊勢ビル2階」「伊勢ビル3階」「伊勢ビル4階」の予言を配置します。



◆マスターシーン「九十九階段(つくもかいだん)」
屋上へ階段を登ろうとすると、何段登っても屋上に辿りつけません。
何らかの術式が仕組んであるのでしょうが、それを看破することは難しそうです。
外に出て外側から屋上に行こうと誰かが提案したとしても、今度は何度降りても4階に到達できません。
壁を破壊しても壁の向こうに同じ階段があります。

移動判定を行います。
試練表は以下。

1.神貨の自動販売機が置かれている。……これ、本物だよね?
 好きなアイテムを3つまで購入できる。
2.階段の上からゴロゴロと転がってきた大岩に衝突してしまう。1D6のダメージを受ける。
3.壁に貼り付いた無数の目と目が合ってしまう。
 こちらの心の中を見透かされているような気分になる……。黒の領域にインガを1つ配置する。
4.人が倒れている!あなたが声をかけ助け起こそうとすると、ただの消火器だった。
 「恥辱」の変調を受ける。既に「恥辱」を持っている場合は持っている「恥辱」が「憤怒」に変わる。
5.仲間にからかわれる。【頭脳】で判定し、成功すればこれが幻術だとわかる。
 失敗すると、あなたが持っている【想い】を一つマイナスに反転させる。
6.竜巻に吹き飛ばされてしまう。3点のダメージを受け、黒以外の好きな領域のインガを2つ取り除く。

階段を登り切ると御札が1枚発見できます。
これを剥がすと4階と屋上の行き来に移動判定の必要がなくなります。



◆決戦フェイズ
裏の祠に行くと、ビルの裏だというのに森の中の開けた広場のようになっており、その中央に七度狐が待ち受けています。
「お主らか、儂の術を解いて回る不届き者は」
「人ごときこの七度狐に抗おうとは笑止千万!
 稲荷のお遣わしたる狐に手傷を負わせんとするその恨み! 思い知らさん、今に見よ!」
(「思い知らさん、今に見よ」は原作落語にも登場する決め台詞です。ビシッと決めちゃってください。)

本体【七度狐】属性:緑 Lv:3
タグ:獣・神
生命力:40(PCがLv2の場合50) 攻撃値:1 防御値:2
効果:【嘲り】PCが脅威あるいは本体への攻撃判定に失敗すると、
        そのPCは「恥辱」の変調を受けるか、自分の属性のインガを一つ取り除く。
        この効果は、脅威【稲荷変化】の効果でPCに攻撃を行った時にも発生する。
   【御札の加護】絶界内にある御札のうち、回収されていない枚数の分だけ攻撃値・防御値が上昇する。

※御札は全部で七枚あります。
 しかし、一枚は決戦フェイズの舞台となる祠に貼られており、PCに回収の手段は用意してありません。
 【御札の加護】の効果は、最低でも一枚分発揮することを忘れないで下さい。

パラグラフ1【鉢恨返し(はっこんがえし)】
頭上から巨大なすり鉢が降ってきた!違う人の恨みを返してませんか!?
分類:攻撃 判定:【技術】 タグ:実体・武器 Lv:2
威力:効果参照 耐久度:9 攻撃値:±0(1) 防御値:-1(1)
効果:【積もる恨み】この攻撃の威力は、[黒の領域の覚醒段階]D6で決定される。

パラグラフ2【稲荷変化】七度狐はコンと一声鳴くと、宙返りして神の子に化けた。……どっちが本物だ!?
分類:術式 判定:【霊力】 タグ:技能・魔術 Lv:1
威力:0 耐久度:8 攻撃値:+1(2) 防御値:+1(3)
効果:【瓜二つ】PC1人を目標に選ぶ。PCが本体を攻撃した時、PCは1D6を振る。
          3以下の出目が出た時、本体が受けるダメージを目標が代わりに受ける。
          この効果はラウンド終了時まで継続する。

パラグラフ3【骸骨相撲】
巨大な骸骨が顎をガチャガチャ鳴らしながら、つっぱりムーヴで突っ込んできた!
分類:攻撃 判定:【武勇】 タグ:実体・独立・人 Lv:2
威力:2D6 耐久度:11 攻撃値:+2(3) 防御値:-1(1)
効果:【東西発止】この脅威カードは2回攻撃を行う。

パラグラフ4【金貸しお小夜】
「金返せェェェ!!!」欲深そうなお婆さんの霊が恨めしそうに襲い掛かってくる!
分類:攻撃 判定:【日常】 タグ:独立・呪詛 Lv:2
威力:4D6 耐久度:13 攻撃値:+2(3) 防御値:+1(3)
効果:【金返せ】PCはこの脅威に対して神貨を差し出し、ダメージを軽減することができる。
          神貨1枚に対しダメージが1D6軽減される。

パラグラフ5【刎頚之夢(ふんけいのゆめ)】
殺気を感じ振り向くと、侍がこちらの首を切り落とさんと刀を振り上げている……!これは夢だ!覚めてくれ!
分類:術式 判定:【霊力】 タグ:魔術 Lv:1
威力:0 耐久度:10 攻撃値:+3(4) 防御値:0(2)
効果:【悪夢】PC全員を目標に選ぶ。防御判定に失敗したPCは変調「臆病2」を受ける。この効果は蓄積する。


◆エピローグ
決戦が終わると、一度倒れ伏した七度狐が起き上がり、こちらを見ているのに気付きます。

「お主ら、なかなかの腕じゃった。
 それに比べて儂と来たら、一度の怒りに身を任せこのようなことに及ぼうとは。
 像とはいえ仮にも稲荷神の遣いであるというに、恥ずかしいところをお見せしたのう」

「儂が見るに、お主らは何かしら重大な宿命を背負っとるようじゃの。
 どれ、ひとつ儂も力を貸そう。狐の恩返しというやつじゃ」

七度狐を仲間にすると、武器として機能します。武器性能は以下です。

名前:七度狐
威力:2D6 条件:緑緑 購入・売却不可
効果:変幻 華麗1 特攻「呪詛、魔術」



◆あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「アマデウス」をプレイしていくうち、前作「神は神でも」の稚拙さが浮き彫りになってきまして、
「ここはちゃんとしたのを出さないと!」と思い、テストプレイもせずに公開致しました。
決戦フェイズはやや強めに設定したつもりです。
GMは「決戦が厳しいな」と感じたら、「骸骨相撲」の【東西発止】を消してください。
御札は全て取りきらなくてもいいように作っています。4枚くらいでもギリギリ戦えるのではないでしょうか。
気持ちとしては全ての御札を回収したい。
だけどシーンが経過すると黒インガが……というせめぎ合いが発生すれば嬉しいです。

今回はサイクル制限はなく、シーンが経過するごとに黒の領域にインガが配置されていくタイプです。
この「サイクル制限はないけど長引かせるとどんどんキツくなる」という構造のシナリオは別卓で体験して、
「あぁ、これは面白いな」と思い、導入してみました。
ただ、2シーンに1個配置はさほど辛くないかもな、とちょっと思ったり。この辺もテストプレイして調整していきましょう。

話が変わりますが、僕はこの「七度狐」という落語がとても好きです。
二人の男が伊勢参宮の最中に狐に化かされまくる、というだけのお話をここまで面白くできるのだから
先人の皆さん方はすごいなぁと思います。

このシナリオには「七度狐」に関わる色んなギミックや演出などが仕込んであります。
NPCの「村雨やなぎ」は、最初に登場する煮売屋「やなぎや」と、そこで出す酒「村さめ」から。
九十九階段は桂文珍が作った「新篇七度狐」に登場する四つ目の化かし、
「階段をいくら昇っても昇り切れず、気付いたら水車の上を歩いていた」というところから拾ったりしています。
ほとんどの元ネタは落語を一度見ればわかるようになっていますので、興味があれば是非御覧ください。

難しいのか簡単なのかもまだよくわかっていないシナリオですが、楽しんでいただければ幸いです。
僕もはやく回したいです。それでは。

(2016.1.25追記)
いくつか修正を行いました。
・マスターシーン「伊勢ビルヂング到着」追加
・PC3の【真実】の効果を一部変更(2シーンに1つ黒インガ追加→1サイクルに2つ黒インガ追加)
・村雨やなぎの【真実】の効果を一部変更(やなぎに対して【想い】を獲得すると自属性にインガを2つ配置)
・七度狐本体の効果から「土地を守る者」を削除
・各脅威に説明文と読み仮名を追加
・脅威「金貸しお小夜」の威力を7D6から4D6まで下方修正

(2016.2.7追記)
いくつか修正を行いました。
・七度狐本体の生命力を変更
・パラグラフ1とパラグラフ2の脅威を交換
・「伊勢ビル2階」「伊勢ビル3階」「屋上」の【真実】を微修正
・試練表の内容を微修正
・七度狐の武器性能を変更


タグ:アマデウス
posted by 古町みゆき at 19:16 | Comment(0) | 自作シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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